MS−06J
この機体に関する設定

 宇宙世紀0078年に開発が終了したMS−06型ザクは初期生産型の後に正規量産型としてMS−06Cの型番で量産が開始された。
 ジオン公国軍初のMSであるMS−05が現役で活躍する中で量産は急ピッチで進められ、0079年の開戦時には相当数が建造されていた。
 当機はその初期に生産されたMS−06Cがベースになっている。
 製造はジオン本国ではなく、宇宙要塞ソロモンで行われた物の1機で、1週間戦争(コロニー落し作戦)で初陣を飾っている。
 この時のパイロットはM・K・タロー軍曹である。
 ソロモン機甲艦隊第3大隊第1中隊第7小隊2番機としての出撃である。
 この時の装備は右肩にシールド、左肩にスパイクアーマー、120mmマシンガン、ヒートホークというA装備である。
 G−3ガスを装備したコロニー制圧隊の援護の任務についていた。
 戦争の主力をMSに移行したとは言ってもそれまでの宇宙戦闘機よりはるかに数が少なかった為に、軍曹以下の階級の者にザクが回されなかったことを考えると、彼は一番の下っ端であったのだが、彼は生還することが出来た。
 損害はセイバーフィッシュにバルカンの斉射を受けただけで装甲表面に傷を残しただけで済んでいる。
 帰還後に装備をバズーカを装備したB型に換装し、ルウム戦役へ投入されることになる。
 所属は同じで、この時の戦闘でサラミス1隻を小隊全機で撃破している。
 この戦闘でバズーカ砲にミサイルを受けて右手首ごとバズーカを失っている。
 修理の後ルウム戦役で減った戦力をまとめる為に編成が大きく変えられることになった。
 それと同時に第1次地球降下部隊の編成も開始され、当機は降下部隊にまわされる。
 第1次降下部隊第3HLV艦隊第7HLV2番機に配属になった当機は無事に地球へ降下し、オデッサ方面の制圧に参加した。
 地上での戦闘に慣れていないジオン軍は苦戦を強いられたが、MSという兵器は地上でその性能をフルに発揮し始めた。
 ヨーロッパをほぼ手中に収めたジオン軍は、その侵攻を中国方面へ伸ばし始める。
 その間にも第2次降下部隊がアメリカへ、第3次降下部隊がアフリカへと降下してきて、その勢力を拡大していった。
 第3次降下部隊の降下と同時にヨーロッパにも補充の部品と機体が届けられた。
 それまでの戦闘で右腕を中破していた当機はそこで大改造を受けることになる。
 新型のMS−06Jという地上専用の装備を施された機体が30機以上下ろされたが、それ用のスペアパーツも同じ位用意された。
 地上での機動力に劣るC型は修理中の機体から優先してJ型への換装をすることになった。
 新型とはいえ、C型のパーツを60%以上使用できたので換装はほど無く終わった。
 しかし、機体整備中にパイロットのタロー曹長(昇進していた)は、連邦の爆撃機迎撃の為に、対空砲座へ回りフライマンタ級の爆撃により戦死してしまった。
 パイロット不在となった当機は、ケイ・M・サーヒサー少尉をパイロットに迎え、北部アメリカへ回される事になる。
 地球方面攻撃軍第1大隊第5中隊第7小隊3番機に配属された。
 しかし、偶然にも72のナンバーが振って有った事から、2番機として登録される。
 ケイ少尉は、腕部修理の際に右肩にもスパイクアーマーを装備させている。
 盾は予備装甲材として北部方面軍の倉庫に保管されることになった。
 彼と当機がアメリカに配属されて1ヶ月後にシャア少佐が地球連邦軍のV作戦を追って地球に降下してきた。
 ガルマ隊は木馬追撃に乗り出したわけだが、その時の地上部隊に彼のザクは参加している。
 後方からの援護が任務であった為に、白いMSとは直接やり合ってはいないが、この時の生き残りのマゼラトップが撮影したガンカメラの記録映像で敵MSの存在を確認し、左手に装備したシールドに興味を引かれた。
 彼は帰還すると倉庫にしまってあったシールドを引っ張り出し、整備班と結託して即席の手持ちシールドをでっち上げた。
 その時北部方面軍に配備された新型のMS−07Aグフを見て、少尉は自分の判断の確かさを確信し、ひじのジョイント部分にシールド用の受けを作らせている。
 装置はグフのパーツを流用して作られた。
 この時の作業は、作戦司令部に新型装備案として書類が提出されている。
 ガルマ・サビの戦死によって崩れてきたアメリカからアフリカ戦線に回される事になった当機はガウ攻撃空母によってアフリカに運ばれるはずであったが、連邦軍の攻撃によりエンジンを1機破壊され、予定を変更して地中海方面へ向かうことになってしまう。
 地中海での小競り合いを続けるうちに、連邦のオデッサ侵攻の噂が流れる。
 マ・クベ鉱山方面に戦力を集めることになり、当機も戦闘をしながらオデッサを目指す。
 オデッサの戦いでは後方の部隊と戦闘していたが、この時に敵のMSと初めて遭遇する。
 赤い装甲のそのMSは驚いたことにビームを撃ってきたのだ。
 幸い距離があった為にシールドではじくことが出来たが、この威力は脅威だった。
 手持ちシールドが役に立った事で気を良くしたパイロットは、この戦いでも生き残っていく。
 宇宙へ脱出するザンジバルを見ながら当機はアメリカ方面へ脱出するガウへ収納される。
 敵にMSが現れたと言うことで、上空援護機から人型の判別を解り安くしてくれと要請が有った。
 そこで急遽左肩に白いペンキで目印を描き、頭頂部にはジオン公国章を印刷した。
 ついでにシールドの消えかけている公国章も描きなおしている。
 キャリフォルニアベースへたどり着いたガウと当機は、整備点検を受け、シャア大佐の要請でジャブロー攻略戦に参加することになった。
 しかし、物資と補給のバランスが取れなくなりつつあって、新型機のパーツばかりが送られてくるので内部の修理には、グフのパーツが多数使われている。
 シールドは予備が無い為にそのままで使用されることになった。
 この作戦直前にキャリフォルニアベースに配備されたMS−09ドムに目移りしたケイ少尉はザクを捨ててドムに乗り換えてしまった。
 樹霊 桂士長はこのザクを任されて、ジャブロー攻略コースへ乗った。
 正式な部隊配属が決まる前に動ける機体を総動員した作戦だった為に、配属部隊は記録されていない。
 あえて言えば、キャリフォルニア方面軍航空機甲編隊ガウ7番機2番機ということになる。
 桂士長は同僚のシン士長に、わざわざ2番機を譲ってもらったのである。
 シン士長のザクは機体ナンバーが51であった為に、どのみちマーキングを描き直さなければならなかったので、シン士長は桂士長にそれを手伝わせる事で合意している。
 グフ1機ザク2機という構成でガウより降下。
 降下中にシン士長のザクが対空砲の直撃を受けて落ちていくのが見えた。
 無事に降下できた機体は29機。
 当機は敵MSとの戦闘になり、ジャブロー基地への侵入は出来なかったが、MS2機、61式4両、対空砲5機を破壊するという上々の結果を出すことが出来た。
 この戦いでもジオンは勝利することが出来ずに、当機はキリマンジャロへ帰還するコムサイへ収容された。
 そして戦場は宇宙へとその場を移していく。
 当機はこれよりソロモンへ戻り、MS−06R1A用の宇宙用装備を装着してソロモン防衛の任務に当たる予定である。

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