電撃HOBBYマガジン
  1999年12月号

  P30〜P31掲載

  1/550 SCALE
  PLASTIC KIT
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ニュータイプ専用モビルアーマー
ブラウ・ブロ

制作記事改訂版


はじめに 初めてこの記事を見る人も居るかと思いますがこの製作文は電撃HOBBYマガジン誌1999年12月号の記 事を詳しく書き直したものです。現在手元に現物が無い為に写真が撮れず、文章のみの記事になってしま うのが残念ではありますがキット片手に読み進めていただけるとある程度解るかと思います。また、本誌 をお持ちの方はそちらの写真と併せてご覧ください。
ブラウ・ブロとは ニュータイプ専用機として画面に登場した期待としては一番古いのがブラウ・ブロです。映画「めぐりあ い・宇宙」ではカットされてしまったエピソードなので今一つメジャーでないモビルアーマーですが、T Vでは2回も登場します。最初はテスト中の所をGアーマーで哨戒行動中のアムロとセイラに発見されて しまいます。2度目はニュータイプとして登場するシャリア・ブルが乗って登場します。今回は2回目の シャリア・ブル機として制作しました。何度もテストを繰り返した機体でありながら実戦投入をされてい る、と言う感じで。キットは古いにもかかわらず出来が良いです。機体のうねるようなラインが再現しき れていませんが、修正しようとすると大改造(スクラッチ?)になるので最小限のプロポーション変更に とどめて、試作機らしくディテールを追加してみました。
■プロポーション 上下左右の4本のビーム砲アームが長すぎる為に本体が貧弱に見えてしまうので、外側のスジボリから突 起物のスジボリまで約8mmほど切りつめました。段差の修正にはSSP−HGを使用します。後部エン ジンはもう一回り程大きくしたかったのですが今回はオミットし、ディテールの追加で間延びしないよう にしてみました。他にはいじっている所は有りません。
■ディテール 実験機らしく作った後から装備変更箇所が有ったものとして、装甲内部に収まりきれない追加装備が飛び 出してるという雰囲気で作りました。ボディ後方に四角いパネルラインが有るのでこれをくり貫き、裏か らプラ板を貼って適当なジャンクパーツを接着。戦車や飛行機の脚等を使っています。本体外周に有る高 機動用バーニアは全て3mmピンバイスで穴を開け、裏からプラ板を貼ってコトブキヤの丸ノズルを接着 。エンジン部はケンプファーのキットからチェーンマインを拝借し、1mmのアルミ線で配管らしきもの を這わせて有ります。あとは全体にスジボリを若干追加してみました。
■ギミック 有線サイコミュのビーム砲はキットでは伸縮出来るようになっていますが、コードが短いので、差し替え 式に変更しました。これで長い物を作ればいくらでも長く出来ます。釣り具屋で発見したリリアンという 糸を編んだチューブにビニール巻きの針金を通し、両端に接続部分として3mmプラパイプを接着します 。受け側はご可動様2のポリキャップを仕込みました。砲塔回転部は半球の部分をケガキ針でなぞって丁 寧に切り離し、裏から一回り大きなプラ板を貼ります。設定通り本体の分離機構が再現されていますがプ ラ製のジョイントが思ったよりもきつくて取り外しが困難になりそうだったので、胴体の接続部分はポリ キャップに変更しました。キットの接続部分に切り込みを入れて軸の入るスペースを作ってやれば3mm 径のポリキャップがはまります。電飾部分は中央部と左右胴体のコクピット窓に設けました。窓をピンバ イスとデザインナイフでくり貫き、裏から透明プラ板を貼って中に電池とLEDを仕込んでます。電池は 以前友人が使っていた夜光ウキと専用のリチウム電池を使用しました。ウキは中身を傷つけないように外 装を切り離して本体に固定。ボディ中央部はそのままウキのLEDを使います。左右はLEDを3個並列 につなぎ、窓の所に固定しました。そこからウキへ配線を引っ張っています。半田ゴテを使う作業はボデ ィへの固定前に終わらせないとプラを溶かす危険があるので注意しましょう。電池は最近ではPGガンダ ムやザクのビームサーベルやヒートホークに使われているものと同じです。
■塗装 パープル=キュベレイ用カラー・パープル(3)50%+白50%+インディブルー少量
グレー=白50%+グレーFS36375・50%
オレンジ=サファリオレンジ50%+白50%
バーニア等=焼鉄色

それぞれの色で下地を塗ってからマスキングテープの細切りをボディ各所に貼り、先程の色にそれぞれ白 を30%混ぜた物を塗り重ねます。マスキングテープを剥がしたらもう一度軽く白を混ぜた方の色を吹い てやります。オレンジの部分には少量の黒を入れた物でシャドウを吹きました。
■おまけ キットにはおまけの同スケールガンダムが付属していますのでこいつもディテールアップしましょう。胴 体を腰との境目で1mmプラ板で延長、手足の関節部分に丸ノズルの一番小さいものを貼っています。後 はポーズ変更とデザインナイフでの削り込みだけでかなり良いものになります。お試しあれ。
おわり 可動部分の少ないキットでも有るし、じっくりとディテールアップしてやるとかなり良いものに仕上がっ てくれます。おまけもいい出来ですので一度チャレンジしてみてもよろしいかと思います。

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