GAT−X105 & エールユニット Modelingd by K-TARO |
塗 料 の 種 類 | |||||
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はじめに | 「塗装の仕方を是非〜」というご要望で、急遽立ち上げたページなのでここでは「塗装する」と言うことと、「塗料について」だけを集中して書いていきたいと思います。 |
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組んだだけ(前面)
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組んだだけ(背面)
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その為、今回のお題であるストライクガンダムは接着していない上にニッパーで切りっぱなしと言う無惨な状態ですがご了承ください。 いずれ正式に塗装に関してのページを立ち上げるまでのつなぎという感じで見て置いてください。 それでも肝心な事は解るかと思いますので、参考にしていただきたいと思います。 |
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Mr.カラー
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ガンダムカラー _ |
●Mr.カラー&ガンダムカラー ★アクリル系塗料(1) 第4類第1石油類 GSIクレオスの製品で、昔からあるという歴史の長い模型用塗料です。 私が普段使っている塗料です。 普段は「ラッカー系塗料」と呼ばれますが、実はアクリル系塗料です。 他の模型用塗料でアクリル系が存在するのと、ラッカー系に近い性質を持っているのでこう呼ばれるようです。 他のアクリル系と混ぜるとひどい目に遭うので絶対にやらない事! |
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薄め液 |
特徴として、専用薄め液が必要であること、乾燥が早いこと、模型への食いつきがよく、剥がれにくいこと等があげられます。 しかし、乾燥が早い為にきれいに塗りにくいと言うこともあります。 乾燥を遅くするために「リターダー」という物も売られていますが、私は使ったことがないのでここではコメントしません。 ●ガンダムカラー ついでに紹介してしまいますが、GSIクレオスがガンプラ専用に調色した塗料セットがガンダムカラーです。 各模型ごとに発売されて、メインの3色がセットになっている物です。 ここで紹介したのは内容がMr.カラーと同じ成分で、混色できるから。 フタの形状が違うだけでビンの形が一緒ですので内容量も一緒です。 少々割高なのは専用に調色されているためですので、アニメーション通りの色に塗るときは重宝します。 3色混ぜないと作れない色が1色で買えるのは経済的にも便利です。 1色だけ欲しいときには悩んでしまいますけど(^^;) ●薄め液(専用シンナー) 専用薄め液は写真の物は徳用ビンですが、小さい物もあります。 また、リターダーが入っている物もあります(エアブラシ用と書いてある)ので、塗りにくいと感じたときはこれで薄めてみても良いでしょう。 |
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タミヤカラー <アクリル> |
●タミヤカラー(アクリル) ★アクリル系塗料(2) 第4類 第2石油類 田宮模型の製品で、これも昔からある模型用塗料です。 普段「アクリル系塗料」と呼ばれるのがこれ。 特徴としては、模型への食いつきが今ひとつ、専用薄め液が必要、筆は水洗いできる、乾燥は遅めである等があげられます。 しかし、乾燥が遅いので薄く、比較的楽にきれいに塗れるでしょう。 可動部分の多い模型では動かしているうちに塗料がこすれてはげてくることが、Mrカラー以上にあるかもしれません。 乾燥が遅いので私は普段あまり使いません。 その為薄め液の写真がありません(^^;) |
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水性 HOBBYカラー 画像無し |
●水性HOBBYカラー ★アクリル系塗料(3) 種類不明 すいません、全く使わないのでうちにビンが無かったんで画像無しです。 種類も不明ですがMrカラーとは混ぜられません。 水性塗料と書いてありますがアクリル系です。 でもこの塗料には専用溶剤は用意されていません。 子供に安全な塗料と言うことなのでその為でしょうが、水で薄めるととたんに乾きが悪くなり、模型への食いつきも悪くなります。 水以外ではタミヤアクリルの専用溶剤で薄めることが出来ます。 塗料同士の混合実験はやっておりませんので、塗料同士を混ぜるときは自己責任でお願いします。 性質は筆を水洗いできる等タミヤアクリルと似ているのですが、つやあり(光沢)の塗料はかなり乾燥が遅かった記憶があります。 |
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タミヤカラー <エナメル> 薄め液 |
●タミヤカラー(エナメル) ★エナメル系塗料 第4類 第2石油類 これまで紹介した塗料とは系統が違うエナメル系塗料です。 タミヤのアクリルと同じ第4類第2石油類ですが、混ぜられません。 種類が一緒でも、成分が違うからです。 もちろんMr.カラーとも水性HOBBYカラーとも混ぜられません。 特徴としては伸びが良くきれいに塗れる、乾燥が非常に遅い、発色が良い、プラスチックに浸透する力が強く劣化させる危険がある、専用薄め液が必要である等があげられる。 特に模型への浸透圧はすごく、シンナーだけを塗って力を加えると非常に割れ安くなってしまいます。 エナメル塗料を通常塗装に使うときは、下地にサフェーサー(後述)や、Mrカラーなどで下地塗りをして置いた方が良いでしょう。 私は通常の塗装にはまず使うことはないが、スミ入れ(模型のミゾに塗料を流し込む技法)の時にはこれを使います。 また、細かい部分を塗るときにも役立ちますので、顔の塗装の所を参照してください。 このときにもヤスリ掛けした面などは、染み込む力が強くはたらきますので注意しておきたいところです。 パーツの裏側も塗っておくと安心でしょうか。 薄め液の写真はやはり徳用ですが、小さい物もあります。 女性の使うマニキュアと同じ様な成分だという話ですが、混ぜることは出来ませんので御注意。 |
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タミヤカラー スプレー塗料(ミニ) |
●タミヤカラースプレー塗料(ミニ) ★ラッカー系塗料 第1石油類 スプレータイプの塗料で、色数は少ないけど便利な塗料。 上記のどの塗料よりシンナー分が強く、どの塗料とも混ぜられません。 模型への食いつきは抜群で、スプレーだけにきれいな塗装面を作れます。 しかし、スプレーは吹きすぎたりブツブツが飛んだりの事故もあります。 吹き出し口に塗料が付いたまま吹いたりするとブツブツが飛びますし、缶の中のガスを噴出していると、中の圧力が下がってきて冷たくなっていきますので、しばらく待ってやるか、お湯に漬けて暖めてやりましょう。 でも缶スプレーは絶対直接火にかけてはいけません。 捨てるときも缶に釘などで穴を開けてから捨てるようにしましょう。 缶スプレーは吹く距離も大切で、対象物の模型から15Cm〜25Cmほど離して吹くようにします。 このときも缶は常に横方向へ移動しながら吹かないと、一カ所に塗料が沢山乗ってしまって垂れてくる原因になりますので。 今回は本編ではスプレーは使用しません。 |
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サフェーサー 1000(ビン) 1000(缶) _ 500(缶) _ |
●Mrサフェーサー ★アクリル系塗料 第4類 第1石油類 サフェーサーというのは塗装する際の下地剤として使用します。 キット表面の細かいキズを埋めたり、食いつきを良くしてくれます。 シンナー分はMrカラーと同じ物を使用しているようで、Mrカラー用のシンナーで薄めたり洗ったりする事が出来ます。 また、色は青っぽいグレーなんですがMrカラーを混ぜて色を変更することも可能となっています。 Mrカラーと同じ項目に書かなかったのは使用用途が違うためです。 サフェーサーの顔料はもう少しドロッとした成分が含まれていて、これが表面のキズを埋めるわけですが、薄く吹いてしまっては効果が半減します。 サフェーサーは垂れる直前くらいまで吹いてやるのが良いと思います。 しかし、本来埋めたくないスジボリとかモールドを埋めてしまうこともあるので使うかどうかは各自の判断になってきます。 馴れてくると使い勝手は解ってくると思いますし、便利ではあります。 サフェイサーはこのほかにタミヤも出していますし、自動車のボディ塗装用の物もオートバックスなどに置いてありますが、今回はこのシリーズだけの紹介になります。 うちに現物がないので……。 有名なソフト99のボディペンも、昔は強力な有機溶剤が入っていてプラモデルには向きませんでしたが、最近の物は強力な成分が抜かれているので使用できるようです。 Mrサーフェイサーだけでも種類があるので、違いを書こうと思います。 |
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Mrサーフェイサー1000 一番一般的に使われるタイプ。 1000番の耐水ペーパーで磨いた様な表面が得られると言うことでこんな番号になっているはず。 ビン入りと缶スプレーがあるので、用途によって使い分ける。 ビン入りは薄めてエアブラシで吹くこともできる。 Mrサーフェイサー500 これもビン入りと缶スプレーがある。 1000よりも荒い粒子になっているが、それだけに少々大きめの傷も埋めてくれる。 こちらは粒子が大きいのでエアブラシで吹くのはやめた方が良いだろう。 Mrサーフェイサー1200 1000番より細かくなっているが、流れやすく少々取り扱いが難しい。 それに、細かいのでごく小さいキズしか埋めてくれないのでキット表面をかなり磨いておかないと キズが目立つことになる。 ピカピカの模型を作る人などが使う。 Mrサーフェイサー1000(白) 1000番の白い物。 Mrカラーの白よりも隠蔽力(下地を隠す力)が強いので、白系の模型を作るときにはおすすめ。 グレーより乾燥が若干遅いような気がします。 ビン入りは「Mrベースホワイト」という名前でビン入りと同じビンに入って売っています。 |
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スーパークリアー |
●Mrスーパークリアー ★アクリル系スプレー塗料 第1石油類 仕上げに使うツヤの調節用スプレー塗料。 無色透明で、写真の「つや消し」の他に「半つや」「つやあり」がある。 水性のスプレー(トップコート)もあるので間違えないように注意。 タミヤのスプレー塗料と違ってアクリル系なのでほとんどの塗料の上に乗せることが出来る。 Mrカラー用のシンナーで洗い落とすことが出来る。 これは近くで吹きすぎると白く曇り、表面がブツブツになるので、離れたところ(25〜35Cm)からサッと吹くようにしたい。 また、艶消しを吹いてツヤが消えすぎたと思ったらツヤありを吹くと半ツヤになってくれたりするが、調節が難しい。 |
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スペアボトル |
●Mrスペアーボトル ★空きビン 模型屋さんで取り扱っている塗料用の空きビンです。 大量に作った色を保存しておくときなどに使用します。 写真の物はGISクレオスの物ですが、タミヤのも発売されています。 Mrの物は内容が約18ml入る物で、タミヤのは約23ml入ります。 値段と容量が違うので好きな方を使ってOKです。 Mrの方にはビンの中に紙が入っていて、ここにどんな色を作ったのかを書いておく場所があります。 タミヤの方はビンに書けるようになっていますね。 私はMrの物を使って紙に内容を書き、両面テープで貼って使ってます。 |
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塗料皿 |
●万年塗料皿 ★調色用塗料皿 模型屋さんで取り扱っている塗料用の調色皿です。 少量の塗料を混ぜたり、ビン入り塗料が濃すぎるときなどにこれに出してから薄めて使ったりします。 あればかなり重宝します。 使い終わったら余った塗料はティッシュで拭き取り、シンナー付きティッシュで綺麗にしてやれば何度でも使用できます。 12枚100円という値段もお手軽で良いですね。 底の深いタイプや、注ぎ口が付いたタイプなど何種類かあります。 また、他のメーカーからもポリ制の調色皿が発売されています。 |
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筆 | |||||
筆について |
筆は最も基本となる塗装用具です。 最近はエアブラシも安くなってきたので使っている人も増えましたが、エアブラシだけでは全てを塗装することは出来ません。 逆に筆さえあれば全て塗装することが出来ます。 そんなに高い物は必要ないので何本か揃えておくと良いでしょう。 3本セットの奴で十分使えますが、面相筆くらいは1本200円位の物を用意しておくと良いかもしれません。 高い物は1本2000円とかしますが、模型では無くても良い物ですね。 |
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平筆 |
●平 筆 先端の毛先を平らにしてあるタイプの筆。 写真のような大きさが1/144サイズには使いやすいと思います。 筆は、塗る対象物によって大きさを変えなければ綺麗に塗ることが出来ません。 平筆は広い面積の所を一気に塗るときに効果を発揮します。 毛先はガタガタになってきたらはさみで切りそろえてやりましょう。 |
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丸筆 |
●丸 筆 先端の毛先を丸く揃えてあるタイプの筆。 平筆では塗りにくい所を塗るときに使用します。 主に入り組んだ所とか、面積の広くない面に使うと効果的でしょう。 私はあまり使いませんけど……(^^;) 先端がきっちりと揃う物が良い筆です。 ちゃんと揃っていればかなり細かいところまで塗ることが出来ます。 |
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面相筆 |
●面相筆 丸筆の極細の物を面相筆と呼びます。 かなり細かい部分を塗り分けるために使用します。 ガンプラだとガンダムの顔とかですね。 元々人形の顔の表情(面=顔、相=表情)を書くために作られた筆なのでこういう名前になっているんですね。 そう言う意味じゃ正しい使い方かも(笑) これで米粒に文字を書く人も居るそうですが、模型用にはそれほどの精度は必要ないので、100円〜300円クラスを持っていると良いでしょう。 |
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塗 料 の 力 関 係 | |||||
塗料には塗幕によって強弱があります。 弱い物の上に強い物を塗ると、含まれているシンナー分によって下に塗った色が溶けてしまったり、混ざってしまったりして良くありません。 そこで、塗料の力関係を書いておきますので参考にしてください。 下に塗った色が何の塗料を使ったか、憶えておかないと上から別の塗料を塗ることが出来なくなりますので注意。 また、いくら塗幕が強いとは言え、完全に乾燥させておかないと下に塗った色を犯す事になります。 また、基本的に同じ種類の塗料の上には同じ種類の塗料を塗る事が出来ます。 しかし、塗幕が弱くなるほど重ね塗りするときに同じ種類のシンナーにも犯されてしまいやすくなるので、同じ種類で重ねるのは「タミヤカラーアクリル」までか、せいぜい「水性HOBBY」までにしておくのが良いでしょう。 |
強い |
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ま と め | |||||
塗料は同じ種類の物以外は混ぜないというのが大原則だと言うこと。 シンナーも専用の物を使用し、他の物は混ぜない。 塗装の順序を考えて、塗幕の強い順に塗っていくこと。 塗料の性質をつかんでどんなときにどんな塗料を使うのかを決める。 とにかくやってみて結果を確認する事が大事。 何度もやっていくうちに解るようになって来ることもあるので、どんどん手を動かしましょう。 と言うことで次のページからは実践編に入っていきたいと思います。 |
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調 色 表 | ||||||||||||||
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おまけとして調色表を作ってみました。 偉い手間がかかった割には不完全で申し訳ないんですが、何となく雰囲気は解っていただけたでしょうか? 中心が黒で、外に広がって行くほど白に近くなると言う構図です。 お手持ちのパソコンが256色限定という環境も無くなってきただろうという想定の元に書いてますんで、16ビットハイカラー以上の環境でしか正確に見えないと思いますのでご容赦の程を。 色の名前の書いてある所同士を混ぜ合わせるとこんな感じの色になっていくと言うことです。 ただし、これはパソコンのモニター上で再現した物なので、実際のカラーを混ぜたときとは異なる結果が出るかもしれません。 というより多分違ってくるでしょう(汗) さらに、私の計算違いで色が同じになっているところもあったり、急に色が変わっているところもあるので、この表はあくまでも目安として使ってもらうのが良いと思います。 それに灰色と混ぜたときの色がこの表には再現されていません。 本来3Dで表現したいところを2Dで書いているので1枚の表では再現できないのでご容赦を。 |
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_ | _ | _ | 緑 | _ | _ | _ | 青 | _ | _ | _ | 紫 | _ | _ | _ |
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_ | _ | _ | _ | _ | _ | _ | 黒 | _ | _ | _ | _ | _ | _ | _ |
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_ | _ | _ | 黄 | _ | _ | _ | 橙 | _ | _ | _ | 赤 | _ | _ | _ |
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