ウェザリングをしよう
汚しとダメージ表現
Modelingd by K-TARO___ 写真の上のタイトルをクリックしてもらうと
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は じ め に
 最近の模型雑誌では綺麗な仕上げが主流ですが、ネットの世界では結構ウェザリングをやってみようという人がいるようです。そこで、私の個人的な意見に凝り固まった技術を披露してみようと(笑)思い立ってページの作成をはじめました。ただし、現状ではちゃんとしたページを作る余裕がないのと、あるさんに刺激された事もあって、いそいで作ってみました。この状態を仮アップ状態とさせていただいて、後日もっと多岐にわたって解説できればと思っています。。
汚 し(擬似グラデーション)とビーム痕の表現
 まずは素材となるキットの選択。今回はMG陸戦ガンダムのシールドを選んでみました。これはすでにジャンクと化している物なのでテストには最適です(^^;) (1)素  材
素材
(2)位置決め 位置決め  今回のお題、ビームの当った痕跡を表現しますので、あらかじめ傷を入れる場所に大体の大きさを鉛筆で描きます。マジックは後々白塗装に影響するので使わないほうが良いです。
 3mmピンバイスで穴を掘りました。位置決めと後から作業する時にずれない様にする為です。この作業は飛ばしてもかまいません。直接次のデザインナイフへ進んでも特に問題はないでしょう。 (3)ピンバイス
ピンバイス
(4)デザインナイフ デザインナイフ  ピンバイスで掘った穴の周りをデザインナイフで彫ります。ピンバイスで掘るのをやれば飛ばしても良いかも。この作業で最終的に作りたいビーム痕の大きさへ穴を広げるわけです。
 掘った穴の所にプラ用接着剤を数滴たらして、先を丸めたランナーでぐりぐりと下地のプラを溶かすつもりで盛り上げていきます。ランナーを左右にぐるぐる回しているだけでもそれらしい形になってくれます。接着剤は穴の大きさによって量を変えてください。 (5)ぐりぐり
ぐりぐり
(6)ビーム痕完成 ビーム痕完成  ツールクリーナーや、強力なシンナーでやると早いが、プラが溶けすぎるのでランナーを削った粉を追加すると良いです。放射状に接着剤を引っ張りビームの勢いを表現すれば完成です。この状態では見ずらいと思うので、形は次を。
 形が解り易い様にサフェーサーを吹いてみました。傷のところに多少多めに吹いておくと溶けた感じが強調できるかと思います。写真はちょっとピンボケしてしまいました……。 (7)サフ吹き
サフ吹き
(8)白塗装 白塗装  基本色の白を吹いてやります。これは白サフを使いました。もちろんブラシでなく筆塗りでもOKです。今回は作業効率の為に全てブラシで吹いています。
 ここまでで一度表面をフラットにしておきます。今回はGSIクレオスのMrスーパークリアーのつや消しを使用しました。写真では前のとあまり変わらないですね(^^;) (9)フラット処理
フラット処理
(10)パステル パステル  この先で使うパステルです。私はヌーベルのハードタイプを使ってます。安くて色数もあり便利です。普段は仕上げにしか使わないので3色しか持ってませんが、パステル汚しをメインでやるなら、白灰青赤黄、なんかあると便利。基本色を揃えておといいかも。
 パステルを粉にしているところです。#600のペーパーで削っています。これを筆で模型に乗せていくわけですね。あまりガシガシやらなくても結構簡単に粉になります。 (11)パステル削り
パステル削り
(12)シャドウ シャドウ  角を中心にパステルをこすりつけてみました。普段シャドウをする時の要領で面の中心はベースの色を残しておくように、ベース色とシャドウの境目がはっきりしすぎ無い様に。今回は写真写りを考慮してきつめに入れています。
 全体が見えてきたらビーム痕にも黒を入れてやります。溶けているのと炭化した感じをだそうかという目論見です。 (13)ビーム痕汚し
ビーム痕汚し
(14)ドライブラシ ドライブラシ  白でドライブラシを入れました。一度フラットを吹いた方が良かったです。失敗。乗せたパステルが筆に吸い付くので灰色のドライブラシになってしまいます。
 ついでに装甲の角に傷をつけてみた。デザインナイフで削ぎ落として段をつけ、銀で塗ります。多重装甲を表現してますが、解りますか?ピンボケしてるし。傷の周りのパステルを削ぎとるか、白でドライブラシすると、汚れた後にこすれて汚れが剥ぎ取られた感じになります。 (15)角の傷
角の傷
(16)スミ入れ スミ入れ  パステルをつや消しで保護してから傷とビーム痕の所にだけエナメルの黒を置きました。今回は周りのパステルを活かします。これは傷の縁をはっきりさせる為に行いました。細かい所はエナメルによるスミ入れが適してます。
 エナメルを拭き取って一応の完成を見ました。もう少し派手に白のドライブラシをしても良かったかもしれません。今回はパステル中心での作業でしたので、他の方法に付いてはまた次の機会に紹介したいと思います。まだまだ土汚れや油汚れ、サビなど色々な表現や方法があるはず。順次お伝えできればと思います。 完  成
完成
 本来ダメージ表現や汚し塗装は基本と総が全て終了した時点で行うのが正しいのですが、今回はダメージ表現をした後に基本の白を塗装するという方法をとっています。これは作業工程と言うより写真を撮るための行程なので、みなさんがやるときには好きな順番でやってもらって良いと思います。個人的には完成してから汚した方がリアルだと思いますが。

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