ギガ・ブレインの世界
基本設定編

カオス・ネットワーク
ギ ガ・ブ レ イ ン
　いつ、誰が作ったのかも定かではないが、電脳空間に確かに存在する世界 がある。そこではＡＩ（人工知能）によって行動するキャラクターが住んで いる。

その世界には様々な人が住み、国や街を形成している。ここに住む のはほとんどがＡＩによって行動するフィギュア（人形）である。

最初は何事も無い平和な世界であったが、ＡＩの思考能力が上がるとともに 人間の世界と共通の問題も出るようになってきた。住人同士の争い、国同士の 戦争などである。そのような問題が持ち上がった頃、世界は一般に向けて扉を 開いた。その世界は「１０億人の頭脳により想像される世界」という意味で 「ギガ・ブレイン」と呼ばれるようになった。

自らをギガ・ブレインで活躍するキャラクターとして登録することで、その 世界に自分を存在させることが出来るのである。そのキャラクターはヴァー チャル・フィギュア（ＶＦ）と呼ばれている。参加者は世界に道具を持ち込 むことが許されている。想像力が許す限りの物をその世界で作り出すのだ。 最初に世界に踏み込んできたのはコアなマニア達だった。彼らは道具として 人型のロボットを持ち込んだ。それが各国の戦争に拍車を掛けていく事にな るのだが……。

ギガ・ブレインの噂が口コミで広がっていくのにそれほどの時間は必要とし なかった。参加者は次第に増え、今ではＮＥＴ参加者のほとんどが何がしか の形で世界に参加している。最近では街の住人も半分は人間によるＶＦとな っている。街のパン屋さんも病院の看護婦さんも人間が操るＶＦになってき た。参加者は戦闘をするだけではないのである。

しかしこの世界も未だ完璧ではない。世界の中心を外れるとバグが生じて いるのだ。そのバグは様々な形で現れる。時間移動や空間湾曲を起し、他の ネット空間と繋がってしまうことも有るようだ。ギガ・ブレインの人々は それを「次元の裂け目」とか「タイムホール」と呼んで近づかない。 一部の人間がそのバグを解析し、わざとその現象を引き起こしたりもしている のだが……。

ギガ・ブレインに登録するＶＦは人間でなくても良いのだ。動物でも宇宙人 でも何にでも成る事が出来る。変わった例だと刀を登録し、自らを「妖刀」 と名乗るプレイヤーも居るらしい。

ただし、この世界には「寿命」が存在する。肉体を持った者は成長するかわり に寿命も短い。無生物はそれなりの長寿であるが、成長出来ない。どちらも 世界内で自らを改造していく事が出来る。肉体を持った者は修行や練習、特 訓などで身体を鍛える。無生物系の者はお金を出して強力なパーツを付けた りする。過度の改造は寿命を縮めることになるのだが……。

現在、世界の中で注目を浴びているのが「バトルリング」と呼ばれる 試合だ。これはどんな者でも参加可能な対戦ゲームと思ってもらえば良いだ ろう。格闘技有り、武器使用可、生身の人間（もちろん電脳界の）ですら参 加出来る。この「バトルリング」が各国の主要都市等で開催され、参加者も 増えている。世界に参加出来ているも者は全てに参加資格がある。一種の異 種格闘技なのかもしれない。

そして今、あなたはこの世界に踏み込もうとしている。キャラクターを設定 してアクセスするだけである。あなたはこの世界でどんな活躍をするのか ……。

ギガ・ブレインを構成する者達
基本的にギガ・ブレインの世界には４種類の存在があります。
１）ネットワーカー
ギガ・ブレインにＶＦを使って参加しているギガ・ブレイン世界での「現実」の人物たちのこと。ＶＦの"オーナー"という呼び方をすることもある。オーナーは一つ以上のＶＦ（後記）を所有し、ギガ・ブレインに参加する。
２）ヴァーチャル・フィギュア
ＶＦと略す。ギガ・ブレインの世界ではネット上で活動するためのキャラクターの事。ネットワーカーが操る事で活動する。意志を持たない小動物等もこちらに含まれるが、ほとんどはマクロのような行動パターンを設定して勝手に動いている。また、ＶＦはオーナーに操られていないと活動出来ないのでネットワーカーのアクセス時以外はいかの３点のうち、どれかの行動をしている。

●オーナーログオフ時の行動選択
　（ａ）ギガ・ブレインより撤退させる
各ネットワーカーはその時点までのセーブを行い、ギガ・ブレインより撤退させることが出来る。ただし、一定期間以上の撤退は経験値を奪っていくので用心が必要。また、撤退時は完全にキャラクターの時間が止るので、次回出現時は全く同じ場所からのスタートになる。そしてセーブには、マシンパワーに関係なく５分かかるので死にそうな情況で緊急にセーブ、危機が去ってからロードというのは不可能だ。
　（ｂ）一定期間プログラム制御させる
マクロのような一定期間にどのような行動を取らせるかをあらかじめプログラムしておき、その行動を取るようにする。自動的に経験値を増やすことも出来る。ただし、ネットワーカーの行動解除司令が無いと、プログラムされた行動しか出来なくなるので戦闘などに巻き込まれたときに逃げることが出来ないので注意が必要である。また、１週間以上解除司令が無いと世界から消滅してしまうのでバックアップからのやり直しとなってしまう。
　（ｃ）世界では寝てることになる（置きっぱなし）
上記ｂと似ているが、極短時間ならばギガ・ブレイン世界に放置しておいても問題はない。一定の時間放置されると休息に入るのだ。わざと休息に入ってから放置する事もある。ギガ・ブレイン内が夜の時間の時に寝かせておいて体力回復等をする場合だ。この場合も長時間放置すると危険である事は言うまでもない。

　３）ＶＦの道具
ＶＦをネットに送り込むときに道具としての"無生物"を同時に持ち込むことが出来る。ライターから宇宙戦艦まで何でもあり。ただし、無生物に限る。生物はＶＦに分類される。数や大きさに制限はないが、大きな物ほど動きは重くなる。これはＣＰＵパワー（ネット側の）の問題である。
　４）ギガ・ブレインの自然物
自然物一般。水や石や木や虫や動物等。これらはネットワーカーではなくギガ・ブレインのＣＰＵによるＡＩ制御で動いたり成長したりしている。動物はネットワーカーが設定した行動パターンより複雑な動きを実現出来る。これらを捕まえてペットとすることも可能だ。

上記４種類がギガ・ブレインに存在するが、もう一つ、我々が居る。この世界を作ろうとしている者達。ギガ・ブレインの世界には入っていけないが、紛らわしいのでこれらの人々を"参加者"と呼ぶ事にしよう。
ギガ・ブレインでの移動
ギガ・ブレイン内には様々な場所が存在している。通常の陸、海、空、宇宙の他にも異次元や超空間等も存在する。それらの行き来はその場所を設定したネットワーカーによって設定される。異次元と通常の陸との行き来は異次元を創造したネットワーカーが作った唯一の次元の避けめを利用しておこなわれるとか。陸同士でも国の国境を越えるときにゲートを通らないと出入り出来ないとか。特に設定されていない場合は隣接する場所であれば何処からでも出入り出来る。

国同士の移動手段は以下の３つから選べます。
「非限定」
国境が地続きで何処からでも行き来出来る状態。
「限定」
国境は地続きでも敵対している国との国境が有り、行き来出来る場所を限定している場合。
又は地底、空中、海中、異空間、等の移動手段の限定される場所を設定した場合。
「無し」
完全に他の世界と切り離している状態。ここでは通常世界に出すＶＦのテストを行う者も居る。
場所の創造
自分の作った国を何処に置くか、それは作った本人が決められます。空の上に作るのと、地面の下に作るのと、異次元に作るのは同じレベルで考えてください。他人の国や世界と隣接させる時は前からある国の創造者の作った物に逆らうことは出来ません。例えば、北側に海がある、という国を作って有ったのにその北側に新しく陸上国家を作ってしまう、と言うことは出来ません。


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